初めての星空観察 Vol.3
初めての星空観察 Vol.3
星の写真を撮ってみよう
豊田市郊外へ出かけて美しい星空と出会ったら、眺めるだけではもったいない! 星空の記念写真を撮ってみませんか。撮影は、特殊なカメラや道具は必要ありません。デジタルカメラを三脚にのせてシャッターを押すだけの固定撮影という方法で行います。
デジタル一眼カメラ
マニュアル撮影モードのあるデジタルカメラ、できれば一眼レフカメラまたはミラーレスカメラが星空の撮影に向いています。暗い夜の撮影は明るさが足りず、昼間の撮影のようにオート露出には任せられないため、シャッター速度、ISO感度、絞りの設定が任意で変えられる必要があります。
カメラ三脚
星空を撮影する時、手持ち撮影ではブレて写ってしまうので、三脚にカメラを固定します。なるべくしっかりとしたものを用意します。
リモートスイッチ
長時間露光をする星空の撮影では、カメラのシャッターボタンを直接押すとブレてしまうので、リモートスイッチを使用します。
レンズフード
レンズの先に取り付けます。横から入ってくる光を防止することや、夜露によりレンズが結露することへの対策になります。なくても撮影はできますが、なるべく装着したいアイテムです。
撮影モード:M(マニュアル)
シャッター速度:15秒~30秒
ISO感度:1600~3200
絞り:F2.8~4(使用レンズの最も小さい値である開放にします)
ホワイトバランス:オート
フォーカスモード:MF(マニュアルフォーカス)
手ブレ補正:OFF
これは、旭高原のような三河山間部での天の川が見える空の暗いところでの設定値です。月明りがある場合は、もっとシャッター速度を速くしたり、ISO感度を下げたりします。
暗いところでは、オートフォーカスが働かないので、フォーカスモードはマニュアルフォーカスにします。手ブレ補正機能はカメラを三脚に固定すると誤作動することがあるのでOFFにします。
また、カメラにフラッシュがある場合は発光禁止にします。
(1)カメラを三脚にセットします。
(2)ピントを合わせます。まず、1等星くらいの明るい星を中央に入れます(この時ピントは、おおよそ無限遠の位置)。そしてライブビュー機能(ミラーレスカメラの場合にはそのままモニターを見ます)を使い正確にピントを合わせます。モニターに映っているはずの星像は分かりにくいので、映像を最大に拡大します。レンズのピントリングを回して星像が最小になったところがピントの合った位置です。
(3)構図を決めます。ファインダーやモニターでは明るい星しか見えないので、まずはだいたいの構図に向け、試し撮りをして、構図と露出を決めます。そして、本番撮影をします。
星は日周運動によって東から西に動いて行きますので、露光時間(シャッターを開けたままにしておく時間)によって、写る星の長さが変わります。もし星をほぼ点像に写したいときは、30秒以内の露光(シャッター速度)にします。露光時間を長くするほど星の光跡は長くなっていきます。
大型望遠鏡もあり、便利な立地や充実した設備だから、星空鑑賞ビギナーの方も気軽に安心して楽しむことができる施設「旭高原元気村」をおすすめします。